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人々の想いを原動力に、
プロジェクトは進んでいく。

ブレードが生み出す揚力は、断面の形状によって決まります。ブレードのわずかな形状の違いが、発電性能を大きく左右するのです。また、自然の風は一定ではないため、シミュレーションで得られた値と、実際の値には、差異が生じることが予想されました。そこで、断面形状を少しずつ変更したブレードをいくつも試作し、効率的な形状を見極めるための検証試験を行うことにしました。

量産品であれば金型を製作してプレス加工を行いますが、検証用の試作品は、曲げ加工で対応しなければなりません。図面通りの精度で曲線を出すことに苦労しましたが、協力会社さまとの連携により、精度の高い試作品が完成しました。

海を越えての実証試験、
インチでのモノづくり。

試作品が完成すると、気象条件の異なる様々な場所に設置しテストを行いました。モンタナ州立大学の協力のもと行った一年に及ぶ検証試験では、ブレードの形状が発電効率に与える影響や、発電に適した立地条件について貴重なデータを得ることができました。こうして集められた知見は、翼断面の設計の見直しや、回転速度に応じて発電量を最適化する制御ソフトの開発などに活かされています。

モンタナ州の現場では、現地スタッフに作業手順を英語で説明し、部材のサイズをインチで伝えるなど、今後、アメリカ市場を開拓していく上で、貴重な経験を積むことができました。

山へ、島へ、牧場へ。
地域特有のニーズに寄りそう。

当社の風力発電装置は、送電網に依存しないスタンドアローンなシステムもあり、
この特徴を活かして、山間部の携帯電話基地局や、海上や島々の自然観測設備などへの導入が期待されます。
また、海外では人口密集地を離れると送電網が未発達なエリアが多く見られることから、郊外の信号機や、
牧場の給水ポンプなど幅広い領域で需要が見込まれています。

アメリカに進出して10年。さらなる普及を目指し、世界各地で地域特有のニーズに適った提案に努めていきます。
鉄道関連事業で培ってきた「お客さま目線でのモノづくり」を徹底し、製品の完成度を高めていきます。

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